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阿南毅と小僧の心
最高とは 「行84」
2017.08.02
最近読んだ本にこんなことが書いていた。
「業務用薬剤の技術開発においては、差別化しにくく、飛躍的に性能向上させる余地が少なく、
全体的にコモディティ化傾向が続いている。市場で評判の競合品をリファレンスとするような
開発スタイルが一般化し、結果的に同じようなものが溢れ、ますます差別化が図りにくくなっている
環境要因も無視できない。」
確かにその通りだなとすごく共感させられた。(横文字以外はだいたい理解できた)
オレンジコスメはアウトサイダーだと勝手に自分では思っていて、
「他のメーカーではやらないこと」と社長がHPで書いてるように差別化という意味では優位性が
保たれていると常々思ってはいたが、それでも一つのジャンルでまったく違う物となると
なかなか・・・ね。
入社間もない頃、社長にこんなことを提案した。
「めっちゃ高い材料を使えば、最高のアイテムができるのではないか。作ってみませんか。」と
すると社長は
「高いものを使えば本当に最高のものができると思うか?」
高級な肉を上手に焼けば、最高に旨いステーキ出来るじゃん!って僕は思うので
「思います。思います。高級な原料に、オレンジの開発力合わせたら間違いないでしょ。」って返した。
普段は柔和でひょうきんな社長がとても真面目な面持ちで言った言葉が
「最高ってメーカーが思うだけの自己満足が多いように思う。その最高なものに果たしてユーザーのニーズはあるだろうか
またユーザーが感動するものでなければ最高とは言えないだろう。高級な材料や、開発力が最高を作るのではなく
最高とはユーザーのための革新であって、決してメーカーだけで為し得るものではない」
・・・この話をされた当時は正直理解できなかった。
ガチじゃん社長って。そんな難しいこと(今思えば難しくない)言わなくてもいいじゃないですかって。
いやいや、もっとシンプルなことじゃないんすかねー?って頭の中は???だった。
で、書きながら答えは出てるんだよね。
もっとシンプルなこと。
高級とか開発力とか(それも大事だろうけど)だけじゃなくてさ
どの視点で物作りをするかなんだと思う。
「こういう物がほしい」そういうユーザーの視点に立ったモノづくりこそが、
ここで言うところの「最高」に最も近づけるのではないか。
新発売!そう名のつくものは溢れるくらいに溢れている。
でもどこが新しいのかな。
聞いたことない成分?やり方?提案方法?
はたしてその新しさはユーザーを感動させるものだろうか。
新鮮な肉も時間が経てば劣化して悪い肉とよばれるようになる。
しかし、時間経過の工夫によっては熟成肉と名を変え市場を賑わすことも可能だ。
(熟成肉のステーキも美味しいよ)
よくよく考えていかないといけませんな。
「メーカー主導の開発ではなく、現場からの要望を形にしていくことを常に心掛ける。」
今日は社長の金言で締めさせていただく。
商品のお問い合わせ、サポート、講習依頼などの詳細はFacebookメッセージか、anan@orange-cosme.comまでよろしくお願い致します。
カテゴリー:小僧