化学のたまねぎ
pkaの必要性がよく分かりません。
2021.11.18
ここでpkaについて詳しく書こうと言うわけではない。
還元剤の話やアンセス・ジアンカーの説明をしていると、何故か還元剤のpkaを教えて欲しい、という質問がくる。
お答えしているのは、「ネット上にあるので探してください」
さらにお答えするなら、「何故それが必要なのか分かりません」
そもそも、pkaを知って何をしたいのかと思う。
スペックとしてpkaを表示しているところもあるらしいが、それって薬液スペックなのだろうか?
彼らは1気圧25℃で施術してるのだろうか?
そこにはpkbって存在していないのだろうか?
薬液の中にpkaを持つ成分がどれだけ配合されているか計算されているのだろうか?
言葉遊びを楽しみ過ぎて、シンプルでいいところまで難しく考えていないか?
水温によってpHが変化することは知られている。
水温が上がればpHは下がる、水温が下がればpHは上がる。
pH=6.7って中性?って疑問に、水温なしで答えるのは難しい。
緩衝液を使って、ちゃんとpHメーターを管理している人なら分かると思う。
pkaも薬液が同じ条件下で使用されているかどうかで捉え方が変わってきませんか。
現場では理科のお勉強で考えるような単純な反応が起こっている訳じゃない。
万が一、何か起きた時にpkaを以て解決に至る答えを導き出せるのだろうか。
イオン化していない還元剤は中間水洗で流れにくい? って本当だろうか?
むしろ、イオン化していない方が流れやすくないか?
だって、イオン化していると毛髪の+や-にくっついて、それこと流れにくくならないか?
処理剤のイオン性によって髪にイオン結合するとか言ってるけど、還元剤はイオン化していないと流れないとか、都合良すぎつ気がするけど?
???ばかりだな。
こんな事考えなきゃパーマがかからない、ストレートが伸びないのであれば、その薬液は作り直した方がいいと思う。
1種類の還元剤を1種類の酸でpH調整して1気圧25℃で施術している方であれば使えるのかもしれない。
オレンジコスメは複合還元剤で数種類の酸やアルカリ剤を使っているので、還元剤単体のpkaについて特にお答えしていない。
分かったところで現場でどのように役に立つのか分からないから。
ただね、少しだけpkaを考えた方がいい場面があるにはある。
あるけど、それも研究室レベルだと思う。
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