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化学のたまねぎ

クリープと応力緩和の考え方(オレンジコスメ編)

2019.12.05

クリープと応力緩和の違いは何か?

どちらも結果は同じと言ってしまっては元も子もない。
ネット上のどこにでも載っている解説でいけば、下記の通り。

クリープとは
一定の応力の元、歪みが上昇する現象

応力緩和とは
一定の歪みの元、応力が低下する現象

 

パーマは応力緩和だという方もいらっしゃるけど、パーマはクリープだ。
結果は同じに見えるかもしれないが、そこに至るまでの応力の在り方とプロセスが違う。

 

髪にロットを巻く。(ブランクなのでただ置いた状態)

 

クリープ(髪を固定する)

 

応力緩和(ロットを固定する)

 

何が違うのか?

 

・クリープは髪に応力が作用している、要するにロットの重さが応力になっている。
(重さが作用することで残留応力が低下してくる)

・応力緩和は髪をロットに巻くことで歪みを与えているが、ロットをリングコームで固定しているので      髪自体に別の応力が作用している訳ではない。
(歪みを維持することで残留応力が低下してくる)

 

どちらも熱を加えることで、残留応力の低下が進む。 ← 熱は必須

 

 

結果、還元酸化に加え髪の残留応力が低下したことで、ウエーブが出る。

 

これを同じ事と捉えてもいいが、ウエーブが出来るまでのプロセスが違う事とロットに重さがあることから、オレンジコスメはパーマはクリープと定義している。

 

 

現場ではどちらで表現しても問題無いが、このような違いはあるということ。
事実と解釈は違う事があると認識していないと、真実が見えなくなる恐れがある。

 

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