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阿南毅と小僧の心
阿吽の呼吸 「行41」
2017.06.20
知り合いの女性から相談を受けた。
どっかカラーの上手な美容室ない?って。
こういう話はとても多くて、近隣のディーラーさんにオススメを聞いたり、自社ブランドを使用してくれている美容室を教えたりするのだが、
『カラーの上手な』ってのは考えてみるとなかなか難しい相談。
で、結果的にその女性は自分で探した美容室でも、僕がオススメした美容室でも満足ができていない。
何が悪かった?って聞くと。単純に好みの色に仕上がってないんだと。
カウンセリングちゃんとしてくれたでしょ?って聞くと、
してくれたけど初対面であれこれ話してもわかってもらえないことも多いし、長くなるとめんどくさくなるから最終的にはイメージの写真とか見せてお任せしたとのこと。
…
うーん…微妙だ。
確かに彼女の言うことはわかる。
僕なんて美容室に行ったら、こんな風にしてって伝えた後、最悪ボウズにするんでお好きなように。って言うもんな。
これには理由があって、僕はお金を払ってギャンブルしてる気分なわけ。
上手くいけば安くついた、そうでもなければ高くついた。
髪が長いわけでもないしね。こだわりは人並みにあるけど、スタイリングでどうにでもなるし。
ただ、女性は違うよね。昔から髪は命ってほど大切だし、伸ばしてるとなればより一層ダメージなんてさせたくないだろうし。
そして彼女はその日のうちに他店にカラーしに行きたい!って言うから、それは止した方がいいよって伝えた。
いや、気に入らないならそのお店でお直しすればいいじゃない?って。
そうすると、なんで?失敗した店で?って。
いやいや、そりゃ失敗したかもしれないけど、カウンセリングを投げたのは自分でしょ?うまく伝えきれなかったの自分でしょ?
話しながらおかしいなぁって自分のまずさに気づくよね。
僕はお客さんの立場になってない。
当事者でもなく、第三者の美容師目線でその美容室の肩ばかりもってるなぁって気づいた。
お客さん側からすると、写真見せてるのになんでこれにならないの?ってそりゃなるわな。
カウンセリング?なにそれ?
こうなりたくないってことを伝えて
こうなりたいんですって写真見せて
結果的にそうはならない。
これはカウンセリング不足と言えるのか?
カウンセリングってすごい大切だって、カウンセリングでお金を貰ってもいいんじゃないか?ってことをブログでも書いた。
でも、カウンセリングの本質ってなんだろう。
コミュニケーションをとってお客さんと自分のギャップを埋めていくこともあるだろうけど、
要は必要なことだけ、聞けばいいんじゃなかろうか。
今回の彼女は「めんどくさくなった」って言ってたけど、結局彼女にとっては無駄な情報を求められてると感じたってこと。
美容師にとっては大切な情報だとしてもね。
長けりゃいいってもんじゃないよな。話せばいいってもんじゃないよな。
カウンセリングってほんと難しいね。
だから相性ってすごい大事なんだと思う。
上手い下手より、合う合わない。(技術があるのは当然として)
そういうお客さんに出会えたら、そういう美容師さんに出会えたら、ほんと幸せだろうね。
で、結局この彼女はその美容室にお直しに行くってことで話は終わった。
1回目は失敗したけど、あなたが良い店だと思えるポイントがあったなら、2回目行けばこの先ずっと通える美容室になるかもしれないよって。
彼女にとって阿吽の呼吸で分かり合える美容師さんが見つかりますように。
商品のお問い合わせ、サポート、講習依頼などの詳細はFacebookメッセージか、anan@orange-cosme.comまでよろしくお願い致します。
カテゴリー:小僧