発売から10年。
新生「WONDER the 3rd」誕生。
「基本的に薬液でできることは薬液で、どうしても薬液でできないことだけ処理剤で」
この考え方に基づいて、どこまで処理剤なしでダメージヘアに綺麗なカールをつけられるか、どこまで納得のいくストレートヘアに仕上げられるかを追求してきました。発売から10年経った今もその考えは変わっていません。
弊社がシステアミン製品を上市してから18年。長い時を経て、さらにワンダーは生まれ変わります。システアミンという還元剤の地位が確立されていない時代から、オレンジコスメはその可能性を模索し続けてきました。その結論こそワンダーであり、「WONDERthe3rd」は開拓者として道を作り続けてきた私たちが、自信と誇りを持ってお届けする「現在(いま)出せる最高の答え」です。
ワンダーザサードの特徴
複合還元剤を極め続ける
今回の3代目ワンダーザサードも、初代と同様に複合還元剤処方になっています。3代目ワンダーザサードで目標にしたのは、「システアミン+システイン」の良さをどこまで追求できるか、です。チオ換算7%以下という基準の中で、どの還元剤をどう組み合わせるか。基本の組み合わせにたどり着くまでには、少し長めの月日が必要でした。ただ、時間を掛けて作り上げただけのバランスになっていると自負しています。
リキッド タイプ (ワンダーザサード カール7.0、ワンダーザサード カール9.0)
1液はシステアミン、システイン、チオグリコール酸アンモニウム、アセチルシステイン(7.0のみ)を組み合わせ、システアミンのリッジ感とシステインの質感を両立させた、低臭処方のカチオン性ローションです。セラミド成分やメドウフォーム油を配合する事で、ダメージコントロールしやすく、使いやすいカーリング薬液になっています。もちろん、ミックスする事でダメージレベルに対応し質感をコントロールする事も可能です。2液は、臭素酸ナトリウムを主剤にした、pH5.8、臭素酸ナトリウム濃度8%の弱酸性ローションで、シリコンエマルジョンの高浸透処方になっています。両親媒性のオイルが毛髪に馴染むと同時に、酸化剤(臭素酸ナトリウム)の浸透を助けます。1液の補修成分と反応する事で、適度な重さと柔らかさをもった指通りの良い仕上がりになります。
クリーム タイプ (ワンダーザサード クリーム7.0、ワンダーザサード クリーム9.0)
1液はシステアミン、システイン、チオグリコール酸アンモニウム、アセチルシステイン(7.0のみ)を組み合わせ、システアミンの特長である低pHでも発揮できる高い還元力とシステインの質感によって、比較的ダメージが大きいとされるストレート施術の場合にも、伸ばす強さとダメージ毛に対応できる高い修復力を兼ね備えています。セラミドやアモジメチコン、エルカラクトンを配合する事で、髪のダメージを最小限に抑え、十分に満足していただける伸びを向上させました。リキッドタイプ同様、ミックスする事でそれぞれのダメージレベルに対応できます。2液は、熱による修復効果のあるエルカラクトンを配合する事で、毛髪を疎水性に導き補修します。残臭も懸念されるため、クリームタイプには消臭剤を配合してあります。
ワンダーザサードの特徴成分
複合還元剤 (カール・クリーム共通)
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システアミン
システアミンはリッジ感があるウェーブを形成し、デザインしやすいと言われており、チオグリコール酸やシステインに比べ、低pHでも高いウェーブ形成力があります。毛髪に臭いが残りやすいので、中間水洗をしっかり行ったり、2液の塗布もれがないようにしっかり塗布するなど、基本的な事に気をつける必要があります。
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システイン
システインは、毛髪主要構成アミノ酸であるシスチンを還元して二つに分けたものです。「髪に優しい成分」「髪を傷めない」というイメージが一般的で、しっかりかかりながら毛髪強度低下が少ない特長があります。
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チオグリコール酸
他の還元剤を評価する上での基準となる還元剤です。還元力が高く、システインと比べると弾力感、リッジ感のあるカールを出す事ができます。
複合還元剤 (7.0のみ配合)
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N-アセチル-L-システイン
システインに比べ、若干ウェーブ形成力は劣りますが、保湿力が高く質感の良いカールを形成します。システインと一緒に配合する事で、沈殿や粉吹き(結晶)を起きづらくする効果があります。
補修成分 (カール・クリーム共通)
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5種セラミド
セラミドは細胞間脂質の主成分で、バリア機能を高め保水力を増加させ、髪のうるおいに欠かせない働きをします。さらに、CMCを補修し髪にハリやコシを与え、健やかな状態に導きます。
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DGA(ジグルコシル没食子酸)
DGA(ジグルコシル没食子酸) は、ミクロフィブリルを整列し 、キューティクル最表層(Fレイヤー)を再生する事で、傷んだ 毛髪の内部とキューティクル を同時に補修し、パサつきと きしみを改善します。 また、繰り返しのシャンプーで も効果が持続しやすいのも特 長です。
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植物油
水分の蒸発を防ぎ髪に潤いを与えます。乾燥によってパサついていたり、表面が毛羽だった髪を補修し美しく整える効果が期待できます。
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機能性保湿成分(カールに配合)
※マリンコレステロール、メドウフォーム油
ドライヤーやヘアアイロンの熱から髪を守る耐熱効果があり、毛髪表面を保護、補修し仕上がりの質感を高め整えます。また、高い保湿力とエモリエント効果によって、ナチュラルなツヤ感と柔軟性を与え、静電気防止効果もあります。 -
エルカラクトン(クリームに配合)
加齢や紫外線、ドライヤーの熱などで傷んだ髪のキューティクルを補修する作用があり、クセや絡まり、ハリコシがない、広がりやすいなどの悩みを改善します。ドライヤーやヘアアイロンにより熱を加える事で髪のアミノ基と反応し、シャンプーをしても効果が持続します。
ミックスイメージ
1液同士を混ぜ合わせる事。これが技術者とお客様が
求めるコトに対応するための最良の方法です。
ワンダーザサードは、カール同士、クリーム同士、またカールとクリームの混合など、1液同士を組み合わせ(混ぜ合わせ)ることで、様々なダメージレベルに対応し、質感の調整や使用時の粘度の調整など、技術者が薬液に求めるパワーや粘度、お客様の髪質に合わせた質感調整、様々なテクニカルプロセスに対応することができます。
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9.0と7.0ミックスすることで薬液の強さを調整でき、高いレベルでのカール・ストレート形成が可能です。
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リキッドタイプとクリームタイプをミックスする事で、微粘性及び操作性の高い任意の粘性の薬液を作れます。また、コンディション効果がさらにアップします。
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薬液のパワーと粘度をコントロールすることで、完成度の高い形状形成とコンディションの良さが実感できます。
※強さも操作性も自由自在で、デザインの可能性を広げます。
薬液選定指標
ダメージレベル | 状態目安 | 使用薬液 | |||||
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ライトダメージ | 水をはじきパサつきもない。 ウェット状態でも弾力がある。 やや手触りが落ちている。 | カール9.0 | |||||
ミドルダメージ | 水を吸い込みやすく乾燥している。 ウェット状態では弾力に欠ける。 パサつきやかさつきを感じる。 |
カール9.0 : カール7.0 1 : 1 | |||||
ハイダメージ | 水をよく吸い込む。 ウェット状態では、弾力が無い。 キシミを感じザラつきを感じる。 | カール7.0 |
pH | チオ換算計 | アルカリ度 | w効率 | |
9.0 | 9.0 | 6.20% | 5.0 | 40%~45% |
---|---|---|---|---|
7.0 | 7.0 | 6.22% | 0.3 | 30%~35% |
pH | チオ換算計 | アルカリ度 | w効率 | |
9.0 | 9.0 | 6.20% | 6.0 | |
---|---|---|---|---|
7.0 | 7.0 | 6.22% | 0.3 |
製品ラインナップ
ワンダーザサード
カール9.0
400ml
ワンダーザサード
カール7.0
400ml
ワンダーザサード
カール2
1000ml
ワンダーザサード
クリーム9.0
400g
ワンダーザサード
クリーム7.0
400g
ワンダーザサード
クリーム2
1000g