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阿南毅と小僧の心
間違い電話 「行59」
2017.07.08
僕は毎日2つの携帯を持ち歩いている。
会社から支給されたiPhoneと
プライベートのiPhone。
(アイフォンって打つと変換されないけど、アイフォーンだとiPhoneって変換される。微妙なことだけど、なんかざわつく)
この会社から支給されたiPhoneの方に見知らぬ番号から着信が残っていた。
はて…?誰だろう。ディーラーさんかな、それともサロンさんかな。
そう思い、かけ直してみると
?「はいー」
ちょっと枯れた声。所謂おじさん独特の声色。
僕「お世話になっております、オレンジコスメ阿南です」
当然この番号にかけてくるのだからお客さんだと思い、まずは丁寧にご挨拶から。
?「はぁ?」
明らかになんやこいつ…っていう僕に対する不信感を声にのせてきた。
僕「あ、オレンジコスメの阿南と申しますが」
声が聞こえにくかったのかな?と思い、もう一度名乗るが…
?「お前なぁ、なにを言いよるんや」
怒気をはらむ、というか若干困惑気味に方言混じりの返事あり。(お前呼ばわり×1)
この時点で僕はこの『?のおっさん』は僕の仕事用携帯に間違えて着信を残したのだなと察知した。
自分がかけてきたくせになんか怒り気味やぞ、この人って。
僕「えーと…そちらからお電話をいただいていたようなのですが?」
上のようには思いながらも、やはり仕事用携帯なので丁寧に対応。
しかし…
?「だからぁ、お前はなにを言うとるんや」
…
…
…お前呼ばわり×2。つまりファウル2。
そうレッドカードだ。
僕「ですからね、そっちから電話もろたんで、す、が、ね!!どなたですか!!」
さすがの僕も『レッドカードのおっさん』には耐えきれず、少し怒り気味で返答。
すると…
レッドカード「お前の親父やで」
…
…は?
え?
…親父?
……おやじ??
そう、僕は自分の親父の声がわからずに今までやりとりをしていたのだ。
しかし、何故仕事用携帯の番号に…?と思っていたのだが最近どういう設定をしてしまったのかわからないが、プライベート携帯と仕事用携帯が変にリンクしていて不在着信はどちらにも残るようになっている。
要は親父は僕のプライベートにかけていたのに、僕は仕事用の方の着信を見てしまいかけ直してしまったがために、すれ違いが起こり
上のようなやりとりが生まれたわけだ。
親父ということが発覚してから、親父殿より愛のある説教をこの歳になってくらってしまった。
声が小さい、早口だの。
トーンが低い、わしが客ならテンション下がるわだの。
それはもう言いたい放題に言われてしまった。(さすがに親父をレッドカード認定してしまう痛恨のミスをしたので、すまん、としか言いようがない)
実はこれ、社長に対しても同じようなことをしてしまっててね。
その時は休みをもらってて、運悪く寝起きで随分と態度悪く出てしまったこともあり、数年たった今でも、その時のことを言われます。
社長すんません。
としか言いようがない。
社長の時の学びが親父の時に少し活かされたのでまだ良かったようには思うが…。2人とも寛大で良かったほんと…とほほ…。
そういうわけで電話対応の大切さを改めて感じた。
会社でも出先でもだが、電話は顔が見えない分、声に表情が出ると思ってる。
だからこそ、いつもよりワントーン高く声を出したり、元気よく明るく楽しく礼節を保って出なければいけない。
3度目はない。
阿南毅、一生の不覚…
皆さんもお気をつけて。
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カテゴリー:日常