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阿南毅と小僧の心
ホットもっとクリープ 「行13」
2017.05.24
ホカ弁かホットもっと弁(略すとさすがに怒られる)か論争はつきない。
個人的にはホカ弁が好き。
焼肉弁当は美容師時代ポテチに次いでお世話になった。食べたことがない人いたら是非。
閑話休題。
ホット系パーマブームというのが記憶では、およそ10年前近くにあった。
カールの形を作りアイロンで挟んだり、ロッドを機械を通して熱する技法だったり、多くのパーマ施術が生まれたように思う。
その当時、今よりも遥かに無知で、惰性美容師だった僕は、ただただすげぇなぁと思っていた。
パーマって何故かかるんだろうレベルなのに、機械まで使うなんてとりあえずすごいって。
今、その技法はどうなってしまったか?
小さな例の1つをあげると、僕の身内が美容室を経営しているが、そのお店ではコールドパーマしかしていない。ホット系パーマをする為の機械はクロス掛けになってしまい、今や観葉植物の影に追いやられている。
数十万円はくだらない、その機械。何故使わないのか聞いてみると…
だって髪が傷むし、時間かかるし、お客さん暑がるし、めんどくさいもん。
とのこと。
今の僕が思うこと。単純に
勿体無い。おばけでるぞ。って。
毛髪診断、薬剤選定、機械の使い方
これをしっかりすれば、
傷みを抑えて、時間も無駄なく、暑がらせず出来るのにって。
オレンジコスメでは希望のスタイルに応じてホットクリープという技法を提案している。
施術例を1つ
モデルさんの状態は毎月カラーをしていて、2ヶ月に一度全体をカラーリング。毛先には数年前のパーマのダメージがいまだに残っている状態。
ダメージレベル五段階表記でいくと3か4手前。
施術プロセス
前処理、「ファイラメ」シャンプー台でよく馴染ませ洗い流しCMCを補給。
セット面で「CTアシッド」を毛先に塗布し、1剤「ファッソ1Sカール+1Mクリーム(3:1)」のつけ巻き。(ロッド経20mm)
機械にて約7分(50度)の加温後、テストカール。
ロッド経の1.5倍のカールを見て、中間水洗し「ポリフラボ10%」添加した2剤を5+10分。
この仕上がりである。
ぐりぐりのパーマやカッチリした巻き髪を作るには不向きだが、今風のゆるふわスタイルにはよくはまりそう。
ここまでおよそ45分。
使用薬剤
ホットクリープの良さの1つに早さがある。
一概に早いから素晴らしいとは言えないが、時間帯辺りの生産性を考えると、早いにこしたことはないかと思う。
完全ドライにもっていく一般的なホット系に比べて、終始ウェット状態で進行していくのでどちらかというとコールドよりのスタイリングが向いているように思うが、ドライの仕方で色んなスタイルを楽しめるのかなと。
僕のおばさんのように機械を使いこなせていなかったり、パーマメニューの充実やホット系の提案をしていきたいサロンさんにはオススメしやすい技法の1つなのかと思う。
正直、タイトルで滑ってる感は否めない。
ただパーマの指通りは滑らかでしたよ、と。
おあとがよろしいようで。
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カテゴリー:仕事