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阿南毅と小僧の心
やっぱクルクルだね 「行91」
2017.08.09
ずっと髪を伸ばしていると時折切りたい衝動に駆られる。
季節が季節だけに伸びかけが鬱陶しいとかっていうことだけでなく、単純に暑いからだ。
しかし一度伸ばすと決めた以上、どうあっても伸ばす。
そこで僕は考えた。伸ばすことをどうにか楽しめないかと?
そして決めた。ただ耐えて、髪が伸びるのを待つだけでなくこの期間を楽しもうと決めたのだ。
髪を伸している人の気持ちがわかるようになったと以前書いたことがある。
伸ばせば伸ばすほど、その気持ちが強く理解できるようになった。
とにかく面白くないのだ。ただ毎月数センチ伸びるのを待つ作業。たまに毛先を整えて、カラーをするなら
ダメージが気になるからなんとなくトリートメントをして、自分の定めた長さまで待つ。
私、待つわ。
いやいや待てない。
僕はあみんじゃなくて「あなん」だからね。
僕は考えた。お客さんが髪を伸ばしている時に美容室はどんなことをするのか?
ただ待ってもらうことだけなのか?いいや、それは違う。常に動きがあるもの、それが美容室のはずだ。
大きな動きや小さな動き、あえて静を保つことも一つの動きになる。その動きを僕ら風に言葉を変えると
お客様への「提案」になってくる。
この「提案」が薄まり、または失われた状況があるとすれば、もはや失客までの猶予はない。
提案は常に必要と考えるが、伸ばしている最中のお客様への提案は難しい、だからこそ特別大切になってくるのではないだろうか。
で、今回僕が思ったのはありきたりだけどパーマ提案だろうなって思う。パーマはヘアスタイルを変えていくから
動いた感じはお客さん・美容師、双方にとってとても大きい。パーマはお客さんには出来ない技術だし
結果がともなえば、お客さんとの信頼関係を増す良い機会になる。
そう、もはや失客までのカウントダウンが進んでいたオレンジ美容室の店長「西山」は動いたのだ。
まさしくパーマの提案をもって、僕のところへやってきた。
N「阿南さん、髪伸びましたねー」
A「そうやねー、もうずっと伸ばしてるもんなぁ」
N「鬱陶しくないですか?スタイリングしやすいですか?」
(的確に僕の悩みをついてくる西山店長。)
A「正直、坊主にしたいくらいよ・・・。クセ毛やけど中途半端にうねるし、スタイリング諦めてるわ」
(素直な僕は大して信頼をしていない西山店長の問いかけにも真面目に答えてあげる。)
N「時間あるなら、軽く毛先曲げましょうよ。そしたらかきあげるだけでスタイリングも決まるようになるし、
中途半端なクセ毛感もなくなりますよ。」
(グイグイくる西山店長、パーマかけましょうとは言わない。)
A「うーん、じゃあやってもらうかな。今の髪型にとことん飽きてるしな」
そういう経緯があって、僕の髪はクルクルになった。
今の心境を一言で表せるよ。
「最高」
パーマをかけて良かったなあと心底思える結果になった。当然結果がともなっているわけだから西山店長は僕という
大切な顧客を失わずにすんだ。
(良かったね西山店長)
同僚との流れの中で半ば冗談混じりに書いているが、実際のサロンワークの中でこういうことは十分考えられる。
ただお分かりだと思うが動けばいい、提案があればなんでもいいというわけではない。
どんなことも単体ではなく全体で連動し動いていかなければならない、そう僕は考える。
長くなりそうなので続きはまた折をみて。
とにかく、クルクルしてるのはやっぱ最高!!ってことです。
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カテゴリー:小僧