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化学のたまねぎ

原料も進化するんだな

2024.02.14

石油系とか天然由来の無意味さは以前書いたが、最近ココナッツやパームらか作られたオレフィンスルホン酸塩が出てきた。
オレフィンスルホン酸というと、ネットで調べたにわか評論家が毒性がどうだとか色々書いている訳だけど、この原料の
いいところは生分解性。
合成系の界面活性剤だったけど、これが天然由来の界面活性剤として発売されている。
今やオレフィンスルホン酸は天然由来原料になった。

一般的に由来を大切にしているように見えるが、実は出来上がったものを評価していることがほとんどだ。
アミノ酸のほとんどは石油から作られているが、それでも出来上がった原料にアミノ酸が入っていると天然由来と表現
していることが多く見られる。
天然由来とか植物由来とか石油由来とか、そもそも分かっていないのに発信力だけで押し通すのは止めた方がいい。
過去の情報に立っていると、現状が見えなくなるしそこを評価したところで製品内容が伝わる訳でもない。

誰も知らない原料なんてほぼないけど、知ってても使わない原料はある。
海外原料でまぁいい成分だけどドラム単位だとか、いつ無くなるか分からないとか、こういうのって大手メーカーは
あまり手を出さないから日本への紹介が遅れることがある。
ただ、それだけ。
C社とか、平気でこの原料は日本撤退なので海外輸入になります、とか言ってくる。
そちらが紹介したから使ったんですけどね???

マレイン酸ジエチルヘキシルとか、面白いよ。
去年あたりから日本にも入って来てるけど、使い方間違わなければ補修感バッチリだわ。

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