化学のたまねぎ
チオグリコール酸システアミンとシステアミンフリーベース
2021.03.19
特に新しい還元剤でもないが、使っていくとなかなか面白い。
フリーベースには若干刺激感はあるけど、そこはある程度技術と考え方で抑えられる。
この2つでアルカリ薬液を作るならあまり使った感は出てこないが、弱酸性域で使った時の面白さがいい。
システアミンフリーベースは塩基性なので、酸性側にするために何を使うか、何を使えば時代に合うか、かなりワクワクする還元剤だ。
大方の予想通り、艶感は抜群に出てくれる。
弱酸性でもクセは伸びる。
多少テクニックは必要だが、思った以上に簡単に使える薬液になる。
チオグリコール酸システアミンは、正直チオグリコール酸とシステアミンフリーベースをミックスすれば同じ事だろうと思っていたが、混合比が違うのかタイミングが違うのか、少し違った原料に仕上がる。
個人的な感覚でチオグリコール酸システアミンを使うことにしたが、結局どちらも面白い。
発売に向けて準備中なので、もうしばらくお待ち頂ければクセもあるが面白い薬液が出来ると思う。
今ある薬液を進化させても隙間は埋められない、たくさんある薬液の狭間に「丁度このあたりが欲しかったんだ」と言われる薬液があると信じている。
座右の銘:旨いラーメンは一つじゃない。
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