クリームHは
高還元・高pH・低アルカリの薬液です。

クリームHは高還元・高pH・低アルカリの薬液です。健康毛の場合、親水性部分のS-1結合にアタックする方が効果的である事から、還元剤はチオグリコール酸を選びました。健康な毛髪表面は撥水性が強いので、アルカリ剤を使って早めに軟化させ、浸透の準備が出来た段階でアルカリが揮発し還元剤を働かせるという考えの元、揮発性の高いアンモニアを使い、効率の良い還元とダメージの軽減を両立させました。

薬液の相性

●施術中にクリーム9.2・7.2と重なる部分が出てくるため、強さや感触への影響には充分配慮して調整しました。
●強さに対応した反応性トリートメント処方は、単品使用でも従来品に比べ質感の良い仕上がりを表現する事が出来ます。

ジチオって何?

クリームHには、「ジチオ」と呼ばれる原料が配合されています。正式には、ジチオジグリコール酸ジアンモニウムといって、チオグリコール酸アンモニウムが二つ繋がった(酸化された)状態になっています。ジチオを入れた処方と入れない処方で比較した場合、入れた処方の方がS-S結合の還元と酸化が効率よく行われることが解っています。チオグリコール酸とジチオを入れた2成分系の薬液を使用すると、還元によって切断されたS-S結合をほぼ元通りに再結合することが出来るという事です。

クリームHの位置づけ

ワンダーシリーズは、毛髪の状態に合わせて薬液の調整ができるシステムですが、クリームHの目的は健康毛の充分な還元処理なので、使用目的から考えてミックス表から少し離れた所に存在しています。毛髪上で重なる場合もあると考えて処方したのでミックスしても問題はありません。ワンダーと組み合わせても結果を出せて、しかも強めの薬液として単品で使うこともできるという位置付けになっています。強い薬液は感触を阻害することがありますが、専用の反応性トリートメントをベースに開発することで、この問題を解決しています。クリームHは、ダメージレベル1~2の毛髪に対応しています。

●縦軸ミックス(パワー調整)
9.2と7.2をミックスすることで薬液の強さを調整、高いレベルでのカール・ストレート形成が可能です。
●横軸ミックス(粘度調整)
リキッドタイプとクリームタイプをミックスすることで、微粘性及び操作性の高い任意の粘性を作れます。
●クロス0軸ミックス(パワー調整・粘度調整)
薬液のパワーと粘度をコントロールすることで、完成度の高い形状形成力とコンディションの良さが実感できます。

新生部と既ストレート部の塗り分け

●ダメージに差が少ない場合
新生部にクリームHを塗布します。その後、新生部に1cmくらいオーバーラップさせ既ストレート部にダメージレベルに合わせた薬液を塗布します。
●ダメージに差が大きい場合
既ストレート部にダメージレベルに合わせた薬液を塗布します。その後、既ストレート部にオーバーラップさせ新生部にクリームHを塗布します。

※オーバーラップ部分は先に塗布した薬液の影響が大きいため、ダメージの差によって塗布する順番を替えます。そうすることで薬液の作用を調整しオーバーラップ部分に安心して還元を行うことができます。

【ワンダークリームH】

健康毛の場合、親水性部分のS-1結合にアタックする方が効果的である事から、還元剤はチオグリコール酸を選びました。
揮発性の高いアンモニアを使い、効率の良い還元とダメージの軽減を両立させました。

効果
反応性トリートメントクリームにチオグリコール酸を配合し、毛髪に効率よく浸透し、スピーディに薬液を作用させることができます。
チオ換算計
7%
アルカリ度
4.5
pH 容量
9.2 400g

ワンダークリームHプロセスガイド/A4/2p

プロセスガイドは下記リンクよりダウンロードください。

プロセスガイドダウンロード

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